30代乳がん体験記ブログ「しこりの発覚から完治まで」

当時33歳の時、右胸の若年性乳がん(ステージ2a期)に…。思い出したくない・早く忘れてしまいたい事ですが、私の体験が少しでも多くの人の役に立てたら良いと思い体験記を書きました。

科学療法の始まり

退院して約2ヵ月後から通院での科学療法がスタートしました。こんな流れで行われました。

  1. EC療法 3週毎×4回(3ヶ月)
  2. T療法 3週毎×4回(3ヶ月)
  3. ハーセプチン 3週毎×16回(12ヶ月)+放射線治療 土日以外の毎日×30回(6週間)

                              
3週間に1回のペースで行うと、カレンダー上治療が1か月に1回の時と2回の時の2通りになるのですが、2回の時は医療費も倍になるので特に大変でした。

化学療法の同意書

科学療法室はいつでもモワっと薬の臭いで充満していて、ヒットソングをオルゴール音にしたBGMが流れていました。

化学療法室に入り、毎回体温と血圧を測り受付に提出しました。名前が呼ばれたら指定された番号のベッドに寝転びます。すると薬剤部で無菌調剤された治療薬が届けられます。

全てのベッドにはDVD付の小型テレビが付いていました。その場で見れるDVDも数枚置いてありましたが、私は心に余裕がなかったので一度も見ることはありませんでした。足元にはカゴが置いてあり、大きなひざ掛けが入れられていました。

しばらくすると看護師が順番に回ってきて薬剤投与の準備をします。看護師が近くを通るたびに私の番が来たのかといつもヒヤヒヤしていました。

私は右胸の乳癌の手術をしたのですが、その反対の左腕から注射針を入れ、抗がん剤を投与していました。
注射針はとても太くて毎回痛いしとてつもなく嫌でした。大学付属病院ということでまだ慣れない看護師が注射針を入れることが何回かあったのですが、1回ではうまく入らずあざになってしまったこともあります。ただでさえ痛いのに勘弁してよという感じでした。

3週間ごとの抗がん剤は本当に苦痛で、終わるたびに後何回かカウントダウンしていました。本当に終わるまで長かった。

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