30代乳がん体験記ブログ「しこりの発覚から完治まで」

当時33歳の時、右胸の若年性乳がん(ステージ2a期)に…。思い出したくない・早く忘れてしまいたい事ですが、私の体験が少しでも多くの人の役に立てたら良いと思い体験記を書きました。

手術後の傷口

目が覚めると病室のベッドの上でした。県外から来てくれた父と妹が目の前にいて、父が一生懸命私の名前を呼んでいました。私は身動きがとれずそのままベットに寝転んでいましたが、しっかり会話はすることができました。

腕には点滴が刺さり、尿道には管が刺さっていて、なんとも言えない違和感と気持ち悪さですごく辛かった。

一番心配していた胸の傷口ですが、痛みは何にも感じませんでした。右側の腋にもリンパ節生検でメスが入っていますが、こちらも痛みを感じることはありませんでした。

この病院では手術中から鎮痛効果が強く、長時間効果がある鎮痛剤を使用しているらしいです。痛みを感じないで済んだのはこの鎮痛剤のおかげです。本当に良かった。

手術前に購入したストロー付きのコップも結局使いませんでした。ただこの日は怖くて傷口は見れませんでした。

翌日には尿道の管は外され、点滴はしたままですが歩くこともできました。歩けるってとても素晴らしい事だと実感しました。次の日の午後には点滴も外され、退院です。傷口もこの時初めて見ることができました。
千羽鶴
手術後、自分の胸を見てかなりショックを受けると思っていたのですが、しこりを取った後、回りの肉を寄せてうまく手術してくれたので、胸の大きさは一回り小さくなりましたが、胸の崩れは最小限にとどめてくれていました。

退院後はまだ車の運転が不安だった私を、一番最初に相談した同じ職場の方が車で迎えに来てくれ、家まで送ってくれました。とても感謝しています。

1人暮らしだった私は、この日から家の事を1人でやらなければいけません。痛みはないけど家にいても歩くたびに怖くて不安でした。

前へ次へ

スポンサーリンク